ストレス科学ストレス科学研究所

ストレスのセルフケア

2.断行訓練 
~自分を説得する・自分に言い聞かせる~
どうしても気になって頭から離れないことに対しては断行訓練(キッパリと言い切る・断じて行う)が役立ちます。

あることが気になって仕方がない場合、鏡に向かって自分の顔を見ながら「気にしない」ということをおまじないのように声に出して4~5回繰り返します。
うそのように気分が変わります。

例えば、自分の失敗がどうしても気になって落ち込んでしまう時は、朝、鏡に向かって「もう失敗したことは気にしない!」と4~5回、しっかり声に出して言い、自分に言い聞かせましょう。

例えば、一度倒れたので電車に乗るのが不安だが、検査の結果全く異常はない、過度の緊張からと言われている場合、家を出る時鏡に向かって「気を楽にしていれば絶対倒れることはない」と声に出して4~5回繰り返しましょう。

※ジョセフ・ウオルピ(Joseph Wolpe)の逆制止理論の応用
逆制止の中で行われるが、断行的にふるまうことでこだわっていることから抜け出すという行動療法の一つの応用です。

監修:中村延江(桜美林大学名誉教授)

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