異なる2つのゴール
カウンセリングは必ずしも病気の人が受けるものではありません。
カウンセリングの目的は、大きく2つに分けて考えられます。
一つは、クライエントの精神疾患の症状や問題となる行動を除去するという目的です。
これを治療モデルあるいは医療モデルと呼びます。
二つ目は、クライエントの生き方の明確化だったり、人間関係の改善だったり、成長や自立を目的とするものです。
これを成長モデルあるいは教育モデルと呼びます。
疾病の症状を改善したい(治療モデル/医療モデル)
病気の治療を目的として行われる場合、その対象はうつ病や不安症、PTSDや適応障害などのストレス関連疾患、パーソナリティ障害など、様々な疾患となります。
カウンセリングではこのような疾患の症状を改善することを目的とします。
日常の悩みを相談したい(成長モデル/教育モデル)
何だか生きづらい、いつも落ち込みやすい、人間関係で失敗しやすい等の悩みをカウンセラーは理解しようとして耳を傾け、時には介入を行います。そうすることで、クライエントは自分自身の考え方や行動パターンに気づき、今後自分がより良く生きていくためにはどうしたら良いのかに気づいていきます。
自分自身の生き方や人生について見つめ直したい時にもカウンセリングは有効なのです。
執筆:ストレス科学研究所