ストレス科学ストレス科学研究所

ストレスに強くなるライフスタイル

5.ストレスに強くなる食事のしかた
仕事のことが気にかかったり、イライラしたり、不安にかられたりしていると、食欲もわかず、いざ食事をしてもおいしく感じられないものです。

このような状態のときには、交感神経が優位に働き、消化液の分泌や消化管の働きが抑えられることになります。

なごやかな雰囲気で、楽しく食事をすると、同じ料理でもおいしく感じられます。これは、副交感神経が優位に働き、消化液の分泌や消化管の働きをよくするためです。また、そういう状態で食事をすると、胃腸の病気や食中毒などにもかかりにくくなります。

楽しい気持ちでテーブルについて、食事中はできるだけお小言やお説教をせずに、なごやかな会話を楽しんでください。料理がさらにおいしくなります。

また、よくかんで食べることも大切です。車の運転中に眠気をさますのに、ガムをかむことが効果的なのは、唾液中に含まれている生理活性成分の働きによるものです。かむことによって、脳が刺激され、イライラがしずまるのです。

食物は、一度口に入れたら少なくとも20回以上かんでください。かむことは満腹中枢を刺激しますから、食べ過ぎず、肥満も予防します。

監修:村上正人(国際医療福祉大学教授・山王病院心療内科部長)

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